ベトナムの旧正月:テトとは?

ベトナムでは、お正月をテトと言います。
テトは旧暦のお正月で、年越しの瞬間よりも盛大にお祝いします。
アジアでは旧暦のお正月を祝うことが多く、中国では春節、韓国ではソルラルと呼ばれている行事のことです。
今回はそんな大切な国民の祝日、テトを紹介します。

1.テトとは

テトとは、ベトナムにおける旧暦のお正月のこと。
ベトナムのお正月は年越しからニューイヤーではなく、旧暦の元旦がお正月なんです。
ところで、旧暦とはなんでしょうか。旧暦とは月の満ち欠けで1ヶ月を考える暦の数え方です。3年に一度、1年が13ヶ月になる”うるう月”があるため、季節と暦が、毎年1〜2週間ほどズレます。
そのため、テトは毎年日程が変わるんですよ。だいたい毎年1月下旬から2月初旬くらいです。
ベトナムのカレンダーには新暦と旧暦の2種類が書かれていて、学校やビジネスシーンは新暦が使われていますが、行事・文化的なものは旧暦が使われています。
テトは、ご先祖様に感謝の気持ちを伝え、新年の幸福を願うとても大事な祝日です。
また、大型連休になるため家族や友達と旅行に行く人も多く、都市部の街では若者たちが飲んでわいわいとしている姿もあります。日本と似ていますね!

2.テトの花市

1〜2月のベトナムは暖かいです。地域差はありますが、昼間はおおよそ18℃~25℃くらいなので暖かな春のような陽気でしょうか。南部ではまだ夏のような日もあります。
町中にカラフルな花で彩られたモニュメントや飾り、たくさんの花屋さんがあり、とても華やかな新年です。
年末頃から街の広場や公園で、花市が始まります。
テトの花市と呼ばれ、新年を祝う多くの人でにぎわいます。
テトでは、新しい一年に吉兆をもたらす縁起物として「金柑」と「桃の花」が欠かせません。ベトナムの家庭では金柑の木、桃の花以外にも、たくさんの花で部屋をカラフルに飾ります。

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